PF-BL13A有機薄膜・生体分子研究用高輝度VSXビームライン建設計画
PF-BL13A project to develop a high brilliance VSX beamline 
for study of organic thin-films and biological molecules

講演者: 間瀬一彦 (Kazuhiko Mase
所属: 高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所 PF
Photon Factory, Institute of Materials Structure Science, High energy Accelerator Research Organization,

日時:3月11日(水) 11:00-12:00
会場:UVSORセミナー室

アブストラクト:
 PFでは、有機薄膜・生体分子などソフトマターを研究するための高輝度VSXビームラインBL-13A
の建設計画が進んでいる。現在のBL13A13B13Cを撤去し、入射スリットレ可変偏角Monk-Gillieson
型分光器[1]を備えた真空紫外軟X線ビームラインを設置する。エネルギー領域は301000 eV
最高分解能は30,0008,000、最高分解能における光強度は10^12^10^10^ photons/s、試料上の
スポットサイズは約130×40 μm^2^ である。このビームラインに高分解能光電子分光装置を常設
する。研究対象は主に基板上に原子レベルで制御して作製した有機薄膜・生体分子に絞り、高輝度
真空紫外軟X線放射光を利用した高分解能分光法を駆使して、有機薄膜とその界面の構造、電子状
態、振電相互作用、ダイナミクスなどを精密測定することを計画している。準備は順調に進んでいて、
2009
3月末には現在のBL13A13B13Cを撤去し、9月末には新BL13Aの建設を終え、2010年1月
にはユーザーへの供用を開始する予定である。

[1] K. Amemiya and T. Ohta: J. Synchrotron Rad., 11 (2004) 171.