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UVSORの課題審査基準(2023年度以降)

1.項目別評価


審査素点:絶対基準4段階(小数点以下可)、総合点12点満点

(1)学術的価値
4.0 学術又は産業技術基盤としての価値が極めて高く、挑戦的な研究であり、その分野を先導し、革新に繋がる可能性が高い。
3.0 学術又は産業技術基盤としての価値が高く、独創的かつ新奇性のある研究であり、その分野の発展に対する寄与が大きい。
2.0 学術又は産業技術基盤としての価値があり、その分野において有意な研究課題であるが、優先度は高くない。
1.0 学術又は産業技術基盤としての価値が低く、本施設で実施する研究課題として妥当ではない。

(2)成果期待値
4.0 研究目的が極めて明確で、かつ研究方法に十分な妥当性があり、成果創出への期待度が極めて高い。
3.0 研究目的が明確で、かつ研究方法に妥当性があり、成果創出への期待度が高い。
2.0 研究目的が不明瞭、または研究方法の妥当性が不十分であり、成果創出への期待度は高くない。
1.0 研究目的が不明確、または研究方法に妥当性がなく、成果の創出が期待出来ない。

(3)UVSOR利用の妥当性
4.0 UVSORの特徴を生かせる研究である。またはUVSORを利用することが不可欠である。
3.0 他施設でも可能だが、UVSORを利用することが妥当である。
2.0 UVSOR でも可能であるが、他施設で実施する方が妥当である。
1.0 他の方法による予備実験が必要である。

2. 総合評価


上記1(1)-(3)項の合計得点を基本とし、 A)当該年度の施設方針およびビームライン戦略、B)成果報告状況、C)技術要件等を考慮して総合評価を行う。

【施設方針(2025年度)】
マルチモーダル計測の開発
計測の自動化開発
コミュニティ拡大(赤外分光分野、生命科学分野への展開)
国際共同研究の推進
民間利用の強化
S+評点の運用開始(S評点優遇措置の廃止)
関連するBLプロジェクト課題は以下のリンク先をご確認ください。
https://www.uvsor.ims.ac.jp/about/riyou_1.html

【ビームライン戦略(2025年度)】
BL1U:ガンマ線偏光計測、ガンマ線誘起陽電子消滅分光、タンデムアンジュレータ利用
BL3U:RSoXS計測、バイオ試料計測
BL4U:オペランド計測、試料セル開発、バイオ試料計測
BL5U:スピン、マイクロフォーカス、極低温、K蒸着
BL7U:低hv、極低温、高分解能

総合評価は、相対評価でS、A、B、C、Dの5段階でランク付けをする。 各ランクは整備課題を除いて採択課題数の割合が概ね下記の通りとなるように配分する。
S:10% 特に優先すべき課題(優遇措置S)
A:40% 優先すべき課題(優遇措置A)
B:30% 標準的な課題
C:20% 標準を下回る課題
D: ー    不採択
X: ー    整備

優遇措置S+:同一テーマに限り次回申請の審査免除権利、旅費配分(基準値)
優遇措置S,A:旅費配分(基準値)
B、C評価については上記の旅費査定基準額からマイナス5%, 10%減算した額をそれぞれ付与する。

2024年度後期申請より新設
BL4Bおよびアンジュレータビームラインでは、各ビームラインのS評点課題の中で最も評価の高かった課題を評点S+とし、優遇措置として次回申請の審査(翌期でなくてもよい)を免除することができます。
ただし、申請内容がほぼ同様の内容である場合に限り、ビームライン担当者と相談の上、承認されます。 尚、事務手続きのため、申請者には同じ課題名、申請書でweb申請をしてもらいます。
尚、S+の新設に伴いS評点には審査免除の権利は与えられません。

配分週数は基本的に半期2週を(120 h)上限とするが(Uライン)、特段の事情が認められればこの限りではない(課題採択小委員会合議)。 開発要素を含む課題内容について有効性があれば半期3週まで認める。 Bラインについては半期3週(通年6週)を上限とする。 開発要素の高い長期課題は別途、事前に施設側と協議が望ましい。


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